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なれはにやあらん【であろうか】うちひかみ【うちひがみ:「うち」は接頭語。ひねくれる】ほれ〳〵しき【年をとってぼけている】事は
あれといにしへの事をもしりてものきたな【むさくるし】
からすよしつきたる【由緒ありげな】事もましれゝは【交じれれば】むかし物
かたりなとせさせてきゝ給にすこしつれ〳〵
のまきれ【紛れ】なりとしころおほやけわたくし御
いとまなくてさしも【それほどにも】きゝをき給はぬ世のふる
事ともくつしいてゝ【端から徐々に】かたるかゝる所をも人をも
見さらましかはさう〳〵しく【張り合いがなくて寂しい感じがする】やとまてけふ【興】あり
とおほす事もましるかうは【このように】なれきこゆれ
といとけたかう【気高う】心はつかしき【立派な感じがする】御ありさまに