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すくして【普通以上にすぐれさせて】かいひきたりいまの世にきこえぬ【伝わらぬ】
すち【奏法】ひきつけて手つかひ【手さばき】いといたうから【唐】めき
ゆのね【注】ふかうすましたり伊勢の海なら
ねときよきなきさ【清き渚】にかい【貝】やひろはんなと
こゑよき人にうたはせて我もとき〳〵ひやう
しとりてこゑうちそへて【左に「ヒ」と傍記】給ふをことひき
さしつゝめてきこゆ御くた物なとめつらしき
さまにてまいらせ人〳〵にさけ【酒】しひそし【強ひそし:むやみに勧める】なと
してをのからものわすれしぬへき世のさまな
りいたくふけゆくまゝに はま(まつイ)かせすゝし
【注 「揺の音=琴や筝などで、余韻を波うたせるために左の手の指先で絃を左右(琴)、または上下(筝)に幾回かゆすること。またその音。】