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さむになにのはゝかりか侍らんおまへにめして
もあき人【商人】の中にてたにこそふる事きゝ
はやす人は侍けれひは【琵琶】なんまことのねをひ
きしつむる【弾き鎮むる=見事に弾きこなす】人いにしへもかたう侍しをおさ〳〵【きちんと】
とゝこほる事なうなつかしきて【手】なとすち【奏法】
ことになむ【格別である】いかて【どのようにして】たとるにか侍らんあらき浪
のこゑにましるはかなしくもおもふ給へなから
かきつむるものなけかしさ【何となく悲しく思われること】まきるゝおり〳〵
も侍りなとすきゐたれ【風雅の道に深く心をよせている】はおかし【喜んで迎えいれたい】とおほして
さうのこと【筝の琴】とりかへて給はせたりけに【げに:本当に】いと