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ちきりつたなくてこそかゝるくちおしき山
かつ【山賎(やまがつ)=山中に生活する身分の卑しい人】となり侍けめおや大臣のくらゐをたもち
給へりきみつからかくゐ中【田舎】のたみ【民】となり
にて侍りつき〳〵【代々】さのみおとりまからは【身分、位などが低くなっていけば】なに
の身にかなり侍らむとかなしくおもひ侍をこ
れは【娘には】むまれし時よりたのむところなん侍いか
にして宮こ【都】のたかき人にたてまつらんとお
もふ心ふかきによりほと〳〵につけて【その都度】あまた
の人のそねみをおひ身のためからきめをみる
おり〳〵もおほく侍れとさらにくるしみ と(と)【左に「ヒ」と傍記】