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はやさらすはかひなくこそなとつねはの給ひし
のひてよろしき日見せてはゝ君のとかくお
もひわつらふをきゝいれすてしとも【弟子ども】なとにた
にしらせすこゝろひとつにたちゐかゝやくは
かりしつらひて十三日の月のはなやかにさし
いてたるにたゝあたら夜の【注】ときこえたり【仰った】君は
すき【風流】のさまやとおほせと御なをしたてまつ
りひきつくろひて夜ふかしていて給御車
はになく【二無く=二つとなく(立派に)】つ か(く)りたれと所せし【狭し】とて御馬にて
いて給これみつ【惟光】なとはかりをさふらはせ給ふ
【注 「あたら夜の月と花とを同じくは あはれ知れらん人に見せばや」(源信明)の歌を心に置いている】