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かきつめてあまのたくものおもひにも
いまはかひなきうらみたにせしあわれにうちな
きてこと【言す】すくなゝるものからさるへきふしの御い
らへなとあさからすきこゆ【申し上げた】このつねにゆかしかり
給ものゝね【琴の音】なとさらにきかせたてまつらさり
つるをいみしううらみ給さらはかたみにもしのふ
はかりのひと ゝと(こと)【「ゝ」・「と」の左に「ヒ」と傍記】をたにとのたまひて京よ
りもておはしたりしきんの御こと【琴の御琴 注】とりにつか
はして心ことなる【特別な感じの】しらへをほのかにかきならし
給へるふかき夜のすめるはたとへんかたなし
【注 「琴の琴(きんのこと)」=奈良朝から平安初期に使われた楽器。面に桐、胴に梓(あずさ)を使い、長さ三尺六寸。黒漆塗り七絃。柱(ぢ)が無く、左手でおさえ右手で弾く。奏法が複雑で弾きにくかった。】