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たにはしめてあはれになつかしうまたみゝな
れ給はぬてなと心やましき【相手が巧みで自分が感じ入る】ほとにひきさし
つつ【弾くことを途中でやめながら】あかすおほさるゝにも月ころ【(この)何か月かの間】なとしゐて
も【強いてでも】きゝならさゝりつらん【いつも聞くようにしなかったのか】とくやしうおほさる
心のかきりゆくさきの契のみし給きんは又か
きあはする【合奏する】まてのかたみとの給女
なをさりに【かりそめに】たのめをくめる【ずっと頼りに思わせるようなお約束でしょうが(その)】ひとことを
つきせぬねにやかけてしのはんいふともなき
くちすさみ【口に出るままを言う】をうらみ給て
あふまてのかたみにちきるなかのを【琴の中の緒。 注】の
【注 筝の十三絃、琴の七絃等、のうちの中程の絃。夫婦の仲の意をかけて使われる】