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まゝを見たまふにしのひ給へとほろ〳〵と
こほれぬ心しらぬ人〳〵はなをかゝる御すま
ゐなれととしころといふはかりなれ給へる
をいまはとおほすにはさもある事そかし
なと見たてまつるよしきよなとはをろかなら
す【おろそかでなく】おほすなめりかし【お思いであるようだな】とにくゝそおもふうれ
しきにもけにけふをかきりにこのなきさ【渚】
をわかるゝことなとあはれかりてくち〳〵しほ
たれ【涙にくれる】あへることもあめり【あるだろう】されとなにかはとてな
む【いちいち書き留める必要もあるまい 注】入道けふの御まうけ【準備】いといかめしう【盛大に】つかう
【注 「何かは(書かむ)とてなむ(省きぬ)」の語の()部を省筆している】