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コレクション: 小倉百人一首

五十六番 和泉式部 - 翻刻

五十六番 和泉式部 - ページ 1

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【右丁】 和泉式部(いづみしきぶ) あらざらん  この世(よ)の 外(ほか)の思ひ   出(で)に 今(いま)ひと   たびの 逢事(あふこと)も   がな 【左丁】    五十六番 右の歌のこゝろはこゝちれいならず はべりけるところよみて人につかはしける也 あらざらん此世のほかとは身まかりて のちの世といふがごとしいのちをもろ ともにとおもふ人をばうちおきてわが身 ひとりさきだちなばのこりおほさかぎ りもあるまじのちの世のおもひ出 にはしなぬうちにいまひとたびあふ よしもあれかしなといへりおもひでと はのちに思ひいだしてたのしみにせんと也 【画面右下】 一陽斎   豊国【國】画