翻刻
一種
楠木氏の
図
てんくたけ
菌史に載る図同書に
面大に脚(あし)長(なか)く底別す
■【襽ヵ𫌙ヵ】を生し或は蜂窠眼(ほうくはかん)
を作(な)し或は細鍼穿孔を
作し純白の者あり白くし
て灰色を帯ふる者あり
灰黒にして白き点紋(てんもん)あり【るヵ】#1
ものあり底黄色を帯る
者ありこれを砕(くたけ)は臭気(しうき)あ
り七八月/好(このん)て古墓の間に
生す其毒尤も劇(はなはた)し誤(あやまつ)て
これを食(くら)へは人を殺すと云り
現代語訳
一種
楠木氏の
図
てんぐたけ
菌史に載せられた図。同書には
傘が大きく柄が長く、底部が別れて
襞を生じ、あるいは蜂の巣のような眼状の模様
を作り、あるいは細い針で刺したような穴
を作す。純白のものがあり、白くて
灰色を帯びるものがあり、
灰黒色で白い点紋がある
ものがあり、底部が黄色を帯びる
ものがある。これを砕くと臭気があ
り、七八月頃、好んで古い墓の間に
生える。その毒は最も激しく、誤って
これを食べれば人を殺すと言われている。