翻刻
一朝一夕の興をやるのみに過す是を
好徒は奇異の事とすへけれと
博士の眼には嬰児の戯と云にも
不足とや見給ふらむ前にしるす
素桃沾か三句の三品は万葉集中に
水江の浦島児の堅魚釣鯛釣かねてと
よみ或は鯨とは読たれと本草には不戴之
鰌魚につきて今案ありといへとも略之今の
作者其情をよく云叶へんやいさ
しらす伊佐奈取淡海の海の波の
まに〳〵鯨哉訓蒙図彙爾首許
といひしは徳か句又国か功洪大なる
事を褒美して滑稽訓蒙図彙
と称すへくや此画草紙の客の
名は勝書師か筆の林硯の海の
幸と云事を国か需に応して
於道士井茅軒海濱蜑子百庵
言満題並書
【落款二つ】