翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(画挿)養生はなし 2巻 - 翻刻

(画挿)養生はなし 2巻 - ページ 61

ページ: 61

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【右丁】 ○如月(きさらき)の八日の門(もん)に釣籠(つるかこ)は悪魔(あくま)をはらふ事はじめなり  三月 《割書:弥生 季春 姑洗 桃辰 桜月》   ○三日   ○桃酒(もゝのさけ)    上巳(しやうみ)の節句(せつく)は寒気(かんき)漸(やうやう)《振り仮名:潜|□□□》【ひそまヵ】り温気(うんき)発(はつす)る節(せつ)なれば    必(かなら)ず病(やまひ)をはつす故(ゆゑ)に桃花(たうくわ)を酒中(しゆちう)に入て服(ふく)す    れば百病(ひやくひやう)を除(のそく)といふ又此日桃花の酒(さけ)をのめば    長寿(ちやうしゆ)するといふ ○呑人(のむひと)や千代(ちよ)をへぬらん御酒種(みきのたね)かなふ齢(よはひ)の□□□なりせは ○めくりあはん限(かきり)そ遠(とを)きみちとせになるてふ桃(もゝ)の花(はな)の盃(さかつき) 【左丁】   ○草餅(くさもち)    蓬(よもき)を以て草飯(くさもち)を製(せい)すこと 雄略天皇(ゆうりやくてんわ[う])□□【よりヵ】    はしまる也 蓬(よもき)は百草(ひやくそう)の司(つかさ)なり故(ゆへ)に百病を治(じ)す ○国民(くにたみ)のよろづの病(やま)ひのぞかんと蓬(よもぎ)のもちをいはゐそめてき【注】 ○臼(うす)に粉(こ)の蓬(よもき)も入(いれ)て杵(きね)をとりつく音(おと)も先(まつ)かたひしのもち  四月 《割書:仲呂 清至 梅月 卯月 首夏》   ○四月朔日今日より五月四日迄 袷(あわせ)を着(ちやく)す衣更(ころもかい)といふ    蚊帳(かちやう)  五月 《割書:蕤賓 皐月 仲夏 たち花月 茂林》    五月五日 此(この)日を端午(たんこ)といふは帝釈天(たいしやくてん)修羅(しゆら)を退(たい) 【注 完了の助動詞「つ」の連用形に過去に助動詞「き」のついたもの。動作・作用の完了していることを表す。「き」の字母は下部が欠けているものの「起」と思われる。】