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【右丁】
今日 菊(きく)の酒(さけ)を飲(のめ)ば万病(まんひやう)を除(のそ)き長寿(ちやうしゆ)ならしむと云
○仙人(やまひと)のをる袖(そて)匂(にほ)ふきくの花(はな)うちはらふにも千代(ちよ)は経(へ)ぬべし
○仙人の寿(とし)にあやかるためしとてけふくみかはす菊(きく)のさかつき
○九重(こゝのへ)に久(ひさ)しくめくるもろ人の老(おい)せぬ秋(あき)のきくのさかつき
十月 《割書:玄英 陽月 袖無月 陽月 時雨月》
○猪子餅(ゐのこのもち) 玄猪之御祝儀(げんじよのこしうぎ)
猪子(ゐのこ)を祝(いは)ふ事(こと)十月は玄(ゐ)【亥ヵ】の月也 玄(ゐ)は多(おほ)く子(こ)を生(しやう)ず
○十月の猪子(ゐのこ)の餅(もち)を食(しよく)すれは身(み)に災(わさわ)ひはなしと知(しる)べし
○ゐ(い)の子(こ)にしかのこまたらの赤(あか)の餅(もち)白(しろ)きを見れは砂糖(さたう)成(なり)けり
十一月 《割書:霜月 黄鐘 神来月 雪見月》
【左丁】
○薬喰(くすりくい) 玉子酒(たまごさけ) 蕎麦湯(そばゆ)
○冬至(たうじ)
○みよしのゝやまの白雪(しらゆき)つもるらし故郷御むくなりまさるなり
十二月 《割書:大呂 臘月 極月 師走 三冬月》
○河渡(かわわた)りの餅(もち) 又 河(かわ)びたり餅(もち)ともいふ
昔(むかし)高辛氏(かうしんし)の子(こ)此日(このひ)海上(かいしやう)にて死(し)す其霊(そのれい)水神(すいじん)となり徃(わう)
来(らい)の人(ひと)をなやます此神(このかみ)存生(ぞんじやう)に餅(もち)を好(この)むゆゑもちを以て
祭(まつ)れば水難(すいなん)をまぬかるゝといふ
○海河(うみかわ)をわたる災(わざわ)ひのそかんともちたてまつるしはす朔日
○節分(せつぶん) 煎大豆(いりまめ) 厄払(やくはらひ)