翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

花芳野犬斑 / 山東京伝作 - 翻刻

花芳野犬斑 / 山東京伝作 - ページ 13

ページ: 13

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八郎兵衛もとのにんげんとなり つく〳〵おもふにせんじ村にて ぼたもちをくひしより犬と なりしはかのちやがまばゞに こそしさいあらんとこの よしかまくらのだい くわんしよへうつ たへけれはさつそく とりてをむかへられ けるがさま〴〵よう じゆをおこなつて てにおわ?ず時の だいくわんくふう して犬はやうの【陽の】 けものなりよつ てやうなる火 どうぐをもつ てうちとるべし        と 申付そのころ てつほう のめい人を えらみつゝ さきをそろ へてうちか ければ 【左ページ鉄砲の上に続く】 犬がみのじゆつやふれて 口より二つのたましゐ をふくこれ狗(く)こく より日本へ とびきたり 八郎兵衛と おつねが ひにくへ【皮肉へ】 いりし たましゐ なり 【魂が飛び去る所の説明】 二つの たましゐ どう〳〵 して もとの狗 こくへとび かへる 【鉄砲隊の台詞】 〽ぜんてへおいらはてつほうはゑて   ものだものまへなぞ   にはまざ〳〵とした   てつほうを      はなすよ【鉄砲:うそ、大ぼら】 〽てう   せん  ながやへ  いつた   きに  なつて  おもいれ はなす    か    いゝ 【朝鮮長屋:浅草陸尺屋敷の通称で岡場所として知られている。朝鮮使節の下官の宿所があったことに由来する。】 イヨ  たまやァ ぼん〳〵〳〵は  けふあす   ばかり【民謡の歌詞】 【今でも松本市に「ぼんぼんとても今日明日ばかり」と歌いながら着飾った少女が練り歩くお祭りがあるとか。民謡の歌詞には共通のパターンがあるので松本市のぼんぼんと同じ歌とは限らないが、近い歌詞の歌がこの時代流行ったと思われる】