翻刻
大やたなうけ【大家、店請け=保証人】
おつまもろともに
八郎兵衛がかき
をきをみて
大きにおどろ
きをりふし
ゆきのよなり
ければそのうたの
こゝろをさとり
犬のあし
あとをしたひ
ゆくほどに
ついに
八郎兵衛に
め
くり
あふ
【おつまの台詞】
こゝで
おまへ
に
めぐり
あふ
たは
犬の
□【は】【別本で確認、毛ではなく「は」】
に
のみ
だ【鬼の目に涙の洒落】
【本文つづき】
八郎兵衛
かまくらの
さとはづれ人
なき所へゆき
せつぶくせしが
はらのなかより
ぼたもちのき
あらはるゝとひと
しくもとのにん
げんとなるぼたもちの
ゑんにほりせんじの
犬をぼたんしぼり
と
いひしも
このゆへなり
【ぼたんしぼり:不詳】
【八郎兵衛の台詞】
ゆらの介□□【ゆらの介では】
ない女ぼう
お□【おそ】
かつた
〳〵【仮名手本忠臣蔵四段目「遅かりし由良之助」のパロディ】
どふりで今まで
はらがぼた
〳〵
したと
おもつた
しばら【自腹】をいたひと
おもつたが
ほんにはらを
きるは
かくべつ
いたい
〳〵
【自腹:自分のお金で支払うことを自腹を切るというのは江戸時代からあった。多すぎる出費を痛いというのも同じ。】