翻刻
【右丁、文字無し】
【左丁、画面下半分、評定所で式目を読み上げる図】
御成敗式目繪鈔序
それ唐朝(たうちう)仁宗(にんそう)皇帝(くわうてい)勧学(くわんがく)の文(もん)を
綴(つゝる)は五 常(しやう)を守(まも)りて悪心(あくしん)を可(へき)_レ退(ひく)の教(をしへ)
吾朝(わがてう)の聖徳太子(しやうとくたいし)十七ケ 條(てう)の憲(けん)
法(ほう)を置(をき)給ふは邪意(しやゐ)なからしめん掟(をきて)なり
されは此式目は後堀川院(こほりかはのいん)貞永(ていゑい)の比(ころ)
鎌倉 平(たいらの)尼公(にこう)政子(まさこ)頼経(よりつね)を守立(もりたて)任(にんする)_二
将軍(しやうくんに)【一点脱ヵ】其時北條 泰時(やすとき)を始(はしめ)執職(しつしよく)十三人
普(あまねく)和漢(わかん)両朝(りやうてう)上古(せうこ)の政徳(せいとく)を糺明(たゝしあきら)め
末代(まつたい)不易(ふゑき)の條目(てうもく)を定(さため)給ふ書(しよ)也
故(かるかゆへ)に神国の法則(ほうそく)を以 巻頭(くわんどう)に神社(じんじや)を
置(をき)巻末(くわんばつ)に神文(しんもん)を加(くわふ)誠(まこと)に田野(てんや)の
鄙夫(ひふ)も不(す)_レ可(べから)_レ有(ある)_レ不(すんは)_レ学(まなば)よつて童形(とうぎやう)も
さとしやすく読(よみ)安からしめんと両点(りやうてん)且又(かつまた)
其心を繪形(ゑかたち)にあらわしひろむる物ならし