翻刻
温酒にて可(ベシ)_レ用但脈熱気あらは冷酒にて可し
用下戸ならは酒に水を加へて可与
一疵うづきなは蚕(カイコ)を髪結ふ時付る油にて摺
りのへて付へし
一疵深くは青木葉を粉にて疵の口へ
入其上に青木葉を張付てしばりを掛て可置
一疵切落したるには継く時笄を骨の内へ入れ
合する也昆布なり共白丁かなり共二分程も編
てくるりと引廻して後前(アトサキ)を結也筋は蟹の甲を
離して其中の筋を取りて細かに刻み筋の道へ
撚(ヒネリ)かへべしさて切落したる
方を下けて置へし
つきたる方より血下りて継く物也扨上を河柳の
皮にて包み板に挟み置也板の広さ五分か又は
所によりて一寸にもすへし
一内薬一日に煩ふ時は六 度(ド)程用いる也
一気付薬を細々可与也
気付
蒲黄二分人参甘草少丁子一分
右まして笄(カウカイ)の耳(ミヽ)かき二つ三つ程与ふへし
矢根抜薬