翻刻
きしやく一分 鮫(サメ)の裏皮生栗松茸の等分に合せ
疵口へ余る程込み入其上に青木葉を張りこ
ま〳〵と縛りを掛て置也又竹木抔のおれ込みた
るは松茸生栗鮫の裏ら串柿の亥(サネ)右細末にし
て付様前に同し
そばがら也
一疵くさく虫出来ふめり そはからをあくにたれ
布苔欤 蕎麦欤【下側三つ一括り】
て洗うへし
一洗ふに夏は一日に一度秋冬は二日に一度宛可洗
洗薬
一 芣苡(ヲバコ)忍冬(ニントウ)蘩蔞(ハコベ)藤こぶ楚(ソ)くづ塩(塩欤)少入れ煎し
あらふへし
一血止め松のみとり粉にして付へし
一方 躑躅(ツヽジ)之花黒焼
一方きりんの血
きりん血也
一帯を解せ(セ)横寝させて血を自由にあるかせて
血の滞り無きやうに養生すへし
一折身の時腫れけるは桂いと黄柏を合せ水にて可付
一下痢せは河骨三分本味へ加ふへし七気共に此の心持也
一詰せは小角豆を三分加ゆる也
一腫気有は小角豆河骨を一両宛本味へ入へし