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翻刻
月満巻山寥廓開 一輪抱鏡見天杯
波清藻井迎金埒 水麗彫盈入玉胎
拂竹鸞驚雲外在 経松鶴舞望中来
除暉可記佳人興 堪慕丹𫕟瑞景催
動きなき山の岩かね明らかに月にみかける秋の夜すから
此山の岩根隈なく澄月にそらの限りは秋にさやけき
本宮暮雪 《割書:号一宮本宮山|昔ハ穂ノ宮ト云シ》
霧霽本宮藤六親 巌虚玉彩浄如銀
映松夕雪霜毛潔 度嶺朝雲藻質新
清唳咽風寒己散 高姿対影暖偏匂
遥看空水能皎白 逸翻無塵天外賓
嶋に似し山の姿は埋れて峯おもしろき雪の夕栄
此高ねつゝく山〳〵色暮てひとり隈なき峯の白雪
本野晴嵐 《割書:号本野原出名所|古昔穂野原ト云是也》
杳靄祥雲陰嶺秀 晴嵐翠岫四方空
星馳白草西東在 風動青霞上下通
乱■【彩ヵ】布幽斜日麗 余光徹野落陽紅
行人多少晩煙景 應座澄明図画中