翻刻
【右丁】
みかとゑいかんのあまりにかの
おきなの侍りしちくぜんのくに
なかのこほりにくわんぎよ【環御】なりて
三人のおきなを神といはゐた
まひけりすみよしみやうじんは
これなりこのこゝろをうらべ
かねなを【卜部兼直】がうたに
にしのうみあふきかはらのしほち【潮路】より
あらはれいてしすみよしのかみ
とよみしはこのいはれなりかくて
けいこうてんわうの御代六十ねん
せいむてんわうの御代六十年は
天下ゆたかなりしところに
【左丁】
ちうりてんわう【仲哀天皇のことか】ぐわんねんに又
くまはり【三韓の王の名】ほんぎやくをくわたて
しかばみかとみづからいくさを
おこしかしこにみゆきありて
せいばつし給へともいぞく【夷賊】ら
いくさこはくしてたゝかいに
まけさせたまひしかばくわん
ぎよありてかしはひ【橿日】のこうきう【後宮】
にしてつゐにほうぎよなり
にけりみかとのきさきのみやをは
じんぐうくわうごうと申たてま
つりしかこの事をゑいらん【叡覧】ありて
これしかしながらせんていのはかり