翻刻
いたゝきのうへをほうらいの山になしたなうらにこかねの
大殿をつくるわさもこそあれ春のあした萩すゝきの
にほへるを見秋のゆふへさくら山ふきのめてたくさき
たらんを見んことはいかなるたからのわうなりとも
なしやはうへき【放僻】いてやゑにかけるは草にまれ木にまれ
あらき風つゆしもにあてしといとはるゝこともなし
夏のよもみちのかけにすゝみ冬のつとめてはちすの
はなのひらくるを見るさまをゑかゝんともおのか心の
まゝなるをやたとへは花をめて月をあはれまんにも
ゑをこそかゝまほしけれされはむかし人も手ならひの
かたへにはまつはこの道をこそまなはれしかその本と