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はや此御子にあひかうまつり給へといふに
物もいはすつらつえをつきていみしくなけか
しけに思ひたり此御子今さへな何かといふへから
すと云まゝにえんにはひのほり給ぬおきな理
に思ふ此国に見えぬ玉の枝なり此度はいかて
かいなひ申さん人様もよき人におはすなとい
ひゐたりかくやひめの云様おやの給ふ事を
ひたふるにいなひ申さんことのいとおしさに取
かたき物をかくあさましくもて来る事をね
たく思ひおきなはね屋のうちしつらひなとす
おきな御子に申様いかなる所にか此木は候ひ
けんあやしくうるはしくめてたき物にもと
申御子こたへてのたまはくさおとゝしの二月
の十日ころに難波より舟にのりて海中に出
てゆかん方もしらす覚えしかと思ふ事なら
て世中にいき何かてせんと思ひしかはたゝ
むなしき風にまかせてありく命しなはいかゝ
はせん生てあらん限かくありきてほうらいと
云らん山にあふやと海にこきたゝよひありき
て我国の内をはなれてありき罷しに有時は
浪あれつゝうみのそこにも入ぬへく有時には
風につけてしらぬ国に吹よせられて鬼のやう