東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 16

ページ: 16

翻刻

なる物出来てころさんとしき有時にはこしかた 行すゑもしらてうみにまきれんとし有時には かてつきて草のねをくひものとし有時いはん かたなくむくつけけなるものゝきてくひかく らんとしき有時はうみのかいを取て命をつく 旅のそらにたすけ給ふへき人もなき所に色々 の病をして行方空も覚えす舟の行にまかせ てうみにたゝよひて五百日と云たつのこく計 にうみの中にわつかに山見ゆ舟の内をなんせ めて見るうみのうへにたゝよへる山いとおほき にてあり其山のさま高くうるはし是やわか もとむる山ならむと思ひてさすかにおそろし く覚えて山のめくりをさしめくらして二三 日計見ありくに天人のよそほひたる女山の 中より出きてしろかねのかなまるを持て水をく みありく是を見て舟よりおりてこの山の名を 何とか申ととふ女こたへて云これはほうらいの 山なりとこたふ是を聞にうれしき事限なし 此女かくのたまふは誰そととふ我名ははうかん るりと云てふと山の中に入ぬその山を見るに さらに上るへき様なし其山のそはひらをめく れは世中になき華の木共たてり金しろかね