東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

もりと云人をつけてつかはすもていたり彼うら にをるわうけいに金をとらすわうけいふみを ひろけて見て返事かく火ねすみのかはころも 此国になき物也をとにはきけ共いまたみぬ物 なり世に有物ならは此国にももてまうてきな ましいとかたきあきなひ也然共もし天ちくに 玉さかにもて渡りなは若長者のあたりにとふ らひもとめんになき物ならは使にそへて金を は返し奉らんといへりかのもろこしふねきけ り小屋のふさもりまうてきてまうのほると云 事を聞てあゆみとうする馬をもちてはしら せんかへさせ給ふ時に馬にのりてつくしより只 七日にまうて来る文を見るに云火ねすみのか は衣からうして人を出してもて奉る今の世 にも昔の世にも此かははたはやすくなきものな りけりむかしかしこき天ちくのひしり此国に もて渡りて侍りける西の山寺にありときゝ及 ておほやけに申てからうしてかい取て奉る あたひの金すくなしとこくし使に申しかは わうけいか物くはへてかひたり今こかね五十両 給るへし舟の帰らんに付てたひをくれもし かねたまはぬ物ならは彼衣のしち返したへと