東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 23

ページ: 23

翻刻

ひね人ないたくわひさせ給ひ奉らせ給ふそと 云てよひすへたてまつれりかくよひすへて此 度はかならすあはんと女の心にも思ひをり此 おきなはかくやひめのやもめなるをなけかしけ れはよき人にあはせんと思ひはかれとせちに いなといふ事なれはえしひぬは理也かくやひめ おきなに云此かは衣は火にやかんにやけすは こそまことならめと思ひて人のいふ事にもま けめ世になき物なれはそれをまことゝうたか ひなく思はんとの給ふ猶是をやきて心みんと 云おきなそれさもいはれたりと云て大臣にかく なん申といふ大臣こたへて云此かははもろ こしにもなかりけるをからうしてもとめたつ ね得たる也なにのうたかひあらんさは申とも はややきてみ給へといへは火の中に打くへ てやかせ給ふにめら〳〵とやけぬされはこそ こと物のかはなりけりといふ大臣是を見給ひ てかほは草のはの色にて居給へりかくやひめは あなうれしとよろこひてゐたりかのよみ給ひ ける歌の返しはこに入て返す   名残なくもゆとしりせはかはころも    思ひのほかにをきて見ましを