東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

をきなをいとをしかなしとおほしつる事も うせぬ此きぬきつる人は物思ひなくなりに けれは車にのりて百人はかり天人くして上 りぬ其後おきな女ちのなみたをなかしてまと へとかひなしあの書をきし文をよみきかせ けれと何せんにか命もおしからんたかため 何事もようもなしとてくすりもくはすやか ておきもあからてやみふせり中将人々ひき くじ【ママ】て帰りまいりてかくや姫を得たゝかひと どめす成ぬるをこま〳〵とそうすくすりのつ ほに御文そへて参らすひろけて御覧して いとあはれからせ給ひて物もきこしめさす 御あそひなともなかりけりだいじん上達部(かんたちめ)を め 【し闕ヵ】ていつれの山か天にちかきとゝはせ給ふ にある人そうすするかの国にあるなる山なん 此都もちかく天もちかく侍るとそうすこれを きかせたまひて   あふこともなみたにうかふ我身には    しなぬくすりも何にかはせん かの奉る不死のくすりに文つほくして御使に 給はすちよくしには月のいはかさといふ人 を召てするかの国にあなる山のいたゝきにもて