東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

竹取物語 - 翻刻

竹取物語 - ページ 49

ページ: 49

翻刻

奉れきたなき所の物きこしめしたれは御心地 あしからん物そとてもてよりたれはいさゝか なめ給ひて少かたみとてぬき置ころもにつゝ まんとすれはある天人つゝませす御そをとり 出してきせんとすその時にかくやひめしはし まてといひきぬきせつるは心ことに成なり といふもの一こといひ置へき事ありけりと云 て文かく天人をそしと心もとなかり給ひかく や姫物しらぬ事なのたまひそとていみしくし つかにおほやけ御文奉り給ふあはてぬさま なりかくあまたの人を給ひてとゝめさせ給へと ゆるさぬむかへまうてきてとりいて罷ぬれは 口おしくかなしき事宮仕つかうまつらす なりぬるもかくわつらはしき身にて侍れは 心得すおほしめされつらめとも心つよく承は らすなりにし事なめけなるものに思召とゝ められぬるなん心にとまり侍りぬとて   今はとてあまの羽ころもきるおりそ    君をころもとおもひいてたる とてつほのくすりそへて頭中将をよひよませ 奉らす中将に天人とりてつたふ中将とり つれはふとあまの羽ころも打きせ承りつれは