翻刻
やまとのくにゝてまいとしの【之】やうにひとかづみ【人掠み】と
いふことありところにふんぢびやうへといへるもの
ありてもとぶしのわさなんしたるものなれば
そのこときゝてふしぎなることかな
たゞして見たきことゝふだんこゝろに
かんねんしていたりそのとしのあきの
ころふんぢびやうへかせがれ
ゆふぐれふきやつといふ
こへのしたるがそのまゝ
いづくへかさらいゆき
けんみへす
ぶんぢひやうへ
大きに
ぎやうてん
して
しよ〳〵へ
ひとはしらせ見せけれども
さらにみへざればげにへんげの
なすわさなりこのたびこそたゞし
みんとまいよじやうかをよに
いりてつけみるにあるよじやうない
【左ページ】
よりむらさきのひかりもの
いでけるそのひかりもの
おちたるかたへつけゆき
ければじやうかのある
やまがのふるいどへい
いにける