翻刻
赤地錦(あかちのにしき) 春の出葉やしほよりもよく
しかも久敷くれないの色さめず
めつらしきとて一名せいがいはとも
いふ夏は青みて秋紅葉よし
【挿絵】 さやかなる月のうつらばさぞ
千載集 院御製
紅葉はに月の光を
さしそへて
是や赤地の錦なるらん
たむけ山 葉形あさの葉すかし随分
こまかに切込すかして出葉より
秋まで紅むらさきの色さながら
【挿絵】 秋の染葉を春より
見るがごとくとてにしき
楓共又は紅すかしとも
いふ秋の色さま〳〵又
すくれたり
菅家
此度は ぬさもとりあへすたむけ山
紅葉のにしき神のまに〳〵