翻刻
もみちかさね 葉形よく葉数おほくして
鳥の羽のよふにかさねたれは
もみちかさねといふか出葉
【挿絵】 より薄く色あり常になかめ
ありて秋の紅葉もいろ〳〵
成事にしきのことく
俊成
山姫の岩かきかくれたはるらん
もみちかさねの袖のみへつる
関守 葉形大きさみありて春の出は
うす紅後薄柿色のやうにて
不断のなかめありて人を
【挿絵】 とゝむるといふ心にて関守と
いふか秋の紅葉さま〳〵なり
○紅葉はを関守神に手向
おきてあふ坂山を過るこからし
とは権中納言の哥
あふ坂のせきのもみちの
からにしきちらねは 前大納言隆房
袖にかさねましくや