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コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 108

ページ: 108

翻刻

右之外美質滑稽之話数多あれとも第一之 家業ニ怠惰遊長ニ暮し不経済之行状ニ付 退隠蟄居の御咎を蒙り後分家して医 者を業として吉川蘭渓と称して畳町ニ住 せしと也右行状之人書残さんハ如何ながら餘り 話伝への多き人且格別之能書ニ付一話を 残す    久野   芸術手錬之事 右ハ旧藩柔術之師範家ニ而此人ハ文政 天保之比盛し先生格別名人ニて予も門ニ 入て指南を乞へり何年成しや江戸詰之節 美濃路起しの川場ニて舟荷物積込ミ の混雑人足ニ任せてハ前後手間取ニ付 手伝働しに至而小兵ながら恰好之様子 尋常之人ならずと思いしや相撲取之如き 大男後ろゟ無手と引抱へ旦那 斯(こ)ふ仕たらバ どふすると云いけれハ其よふな事でどふするも