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翻刻
【右丁】
狂歌
足羽川浪
通称 古屋市兵衛
寛政年中江戸ニ而出板
新古今狂歌集之内
霞
天の戸をからりと明て来る春の跡よりたてる初かすみ哉
猿侯の讃
枯枝に猿か三疋三さかり其あひの手は手と手手とてと
大雪の降ける時
お雪さんおまへのふりに打こんてけふも来る日もかいてばつかり
【右丁】
心愛風屋叢書 巻之二 小武友梅
友梅名は廣堅にて小武氏なり慶松氏と屋号
せしなり此人姓山水を好み足迹は天下にあまねし
とも云へしはしめ年十歳の時より獨身の旅行をなし
かの伊勢大神宮に廿余度白山に七度紀の熊野
藝の厳島奥の松島丹後の橋立肥前の長崎神
社仏閣西三十三所の洞天最後には七十余にして冨士
を問訊し有徳の僧を尋て参禅ししは〳〵京師に
まうのほりて縉紳之間に遊終に名を
天庭にまて聞へあけゝるとなん二十一歳の時にわか