デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻

コレクション: 松平文庫

温古集 三巻 - 翻刻

温古集 三巻 - ページ 68

ページ: 68

翻刻

【右丁】      狂歌               足羽川浪                通称 古屋市兵衛   寛政年中江戸ニ而出板   新古今狂歌集之内      霞 天の戸をからりと明て来る春の跡よりたてる初かすみ哉      猿侯の讃 枯枝に猿か三疋三さかり其あひの手は手と手手とてと      大雪の降ける時 お雪さんおまへのふりに打こんてけふも来る日もかいてばつかり 【右丁】        心愛風屋叢書 巻之二  小武友梅 友梅名は廣堅にて小武氏なり慶松氏と屋号 せしなり此人姓山水を好み足迹は天下にあまねし とも云へしはしめ年十歳の時より獨身の旅行をなし かの伊勢大神宮に廿余度白山に七度紀の熊野 藝の厳島奥の松島丹後の橋立肥前の長崎神 社仏閣西三十三所の洞天最後には七十余にして冨士 を問訊し有徳の僧を尋て参禅ししは〳〵京師に まうのほりて縉紳之間に遊終に名を 天庭にまて聞へあけゝるとなん二十一歳の時にわか