翻刻
かぜなかまには
なますをたのんで
四つどきにぢしん
をすこしやら
かしてもろふつもり
にていろ〳〵の
しんもつをぢさんしわざ〳〵
なまずのかたへ
たづねきたり
何とぞひより
になるやふに
すこしばかり
ゆさ〳〵とおたのみ
申たしそれもあまり
ひどくては又人のきもを
つぶすもきのどくほんの
ひよりになるといふ
まじないばかりのみの
くつた所をちよつと
おさすりなさるぐらい
もふそれもながくおかき
なさるとたまりませぬ
どふぞよろしく
おたのみ
もふします
といふ
【風、賂(まいない)をしながら頼む】
〽かこ川本ぞうと
いふみにてまい
ないしながら
むせふにけい
はくを
いつて【軽薄をいう=御機嫌をとる】
たのむ
【なまず】
〽ずいぶん
せうちの
すけさ
ちよつと
はいを【蝿を】
おふぐらいの
事でも
せかい
ぢう
が
すこしづゝは
ゆさつきます
まだおらが
かゝし【かかあ衆】を
もたぬ
のでせかいの大し
やわせさひよつと
女ぼうができるがさいごまいばん
せかいがいごくのさ
九はやまい五七の雨に四つ
ひでりといふぢしんのうたは
ちがいなくあくる日の四時に
ぢしんがすこしゆさつくと
おもふとたちまち雨かふら
れぬよふにてんとう
さまからおほせ
つけられひよりと
なりければいまゝて
たいこをたゝいて
うてうてん【有頂天】になつ
ていたかみなりも
にはかにからりつと
したてんきになれば
ひやうしぬけが
してこそ〳〵と
したくして
たちかへるみち
〳〵あめと
はなしやいなん
でもけふのぢしん
もかぜなかまの
もくろみにち
がいなしこのいしゆ
がへしもしかたが
ありそふなもん
だとはなし
なからたち
かへる
〽からつぽのとつくりじやァ
ねへがまたふつてみよがはなるめへ
〽なんだこのごろの
ひよりはふつたり
てつたりしていつゞ
けのてやいがきが
さだまらぬから
おいらん
たちのこゝろ
つかいが
おいらは
とんだきの
どくだ