賀茂社関係文書翻刻プロジェクト

コレクション: 賀茂社関係文書(NDL所蔵)

斎庭之穂 - 翻刻

斎庭之穂 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

【右丁】  なれは出精致し候而作いたし候時は米麦粟稗打混  して壱人壱石五六斗にも相当り候故貢七百二十万石  の外四百万石之農人得米は世上へ融通に相成遊民迄も  其恩沢を受候訳也於是古之千五百石之地は民之扶食  の地にて誠に大切なる義故糧になるべき物の外誓  て作物不仕義に可有之候也 一四百拾九万両上納之畑は°万之宝財湧出之土地にて世界  之自在は此畑地が根本也広きも又限りなし最も  山林河池沼及海岸等も其中也作物は雑穀野菜を  始煙草薬種麻綿藍紅花染草之類此外木の類にて 【左丁】  作するは蝋之木°紙之木°漆桑也自然木は松杉を始め諸  木也此は家建家財諸道具に作る用材也此外炭薪  之類より竹木末々迄一々数ふるに遑あらす先つ荒増  之分斯の如く猶此畑地は農人金銀融通の場所にて  壱人の儲高凡年に壱両弐朱計りと見積りても四千  百九十万両の高也此外工商の二民今日を経るは皆此山  畑に生する産物によりて也但し農人する斯の  如く四千百九十万両も金銀の融通をなす程なれは商  は幾許之金銀之融通なすならん其数無量なるへし 一六十目壱石相場麦三石相場の年は°前年前之年引残り