翻刻
【右丁】
年は御売被遊候由故常々六十目にて居り候とか申候於
是国中平等にて穏に御座候由也扨又五畿内辺は°
平年米壱石六十目前後へ格外に不出又壱石の反別
至て少く候得共大坂江之運送近く候故夫にて割に
相当り申候又北国辺殊には越後抔は地相場平年米
壱石三十四五匁に御座候は全く大坂へ遠く廻船運送り
雑費相懸り候故之儀に御座候此外遠国夫々此振合
に御座候何分作高多く候とも大坂にて金に直し
候得は惣国平均に相成候様天正御撿地之節御高
御定之儀と相聞へ申候其中関八州は格外に可有御坐候
【左丁】
也猶大坂御治世之節は惣御高二千八百石にて米
の貢凡七百弐十万石計にて畑の貢并山海諸運上
とも金納四百十九万両計と相聞申候於是千石高之
人は米貳百七十五石銀九貫目位が平常之物成に御座候
由猶壱万石にては米貳千七百五拾石と銀九十貫目計に
可有之各十万石にては米貳万七千五百石と銀九百貫目
計に可有之各百万石にては米貳拾七万五千石と銀九千貫
目計に可有之候就ては大坂御蔵入も米二十万石と金
百貳拾万両計りと相聞申候
一千五百五拾万石の地は農人扶食の料にて御恵之土地