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翻刻
十二 隨身公助(ずいじんきんすけ)
公助は東三条太政大臣の御 鷹飼(たかかひ)随身 武則(たけのり)が子也
つねに父に孝なり右近(うこん)の馬 場(ば)の賭(のり)弓公助わろ
くつかうまつりたりとて父いかりてはれなる
所にて公助をうちけるににげのく事もせて
しばしか程うたれにけり人々いかでにげざりし
ぞととへば公助がいはくもしにげなば父をひなん
をひてはたふれなどし侍らばきはめて不便なり
ぬべければ心なぐばかりうたれ侍るなりと申き