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二 佐紀民直(さきのたみのあたひ)
民直は大和の国 添下(そふのしも)郡佐紀といふ所の民直氏の
女なりをなし郡の倭(やまと)の忌寸果(いんきはた)安か妻となれり
しうとしうとめにつかへて孝の名ありおとこ死し
てかたく志をまもり家をおさめてをのが子と
こと腹【異腹】の子とすべて八人ありけるをなでやしなひ
あはれめるさまいさゝかわくかたもなく【「分く方も無く」=分け隔てなく】見る
をのれむめるがごとし孝 慈(じ)のいたり人みなほ【「し」が脱落ヵ】
感(かん)しけるとそ