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四 難波部安良売(なにはべのやすらめ)
安良売は筑(ちく)前の国の人にていとけなきよりよく父
母につかふまつれりちゝ母はやくうせぬ安良売朝な
ゆふな墓にまふでゝしたひかなしめるさまいとこよ
なし【格別である】年十六にして宗像(むなかた)の郡の大 領(りやう)外正七位上宗
像朝臣秋 足(たり)にむかへられけりされど秋足世をはやう
してやもめにて年へにければ此人をげさう【「けさう(懸想)」ヵ。】していひ
わたるものおほかりけれどちかひてふたゝび人に
ゆかず終に志をとげゝり天長の御時これをきこしめし