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三 仁明(にんみやう)天皇
天皇御母 檀林皇后(たんりんくはうごう)のおはしましける冷然(れいぜん)院に
入らせ給ふには常(つね)に御階(みはし)にとをくて鳳輦(ほうれん)よりおり
させたまひ出させ給ふ時も又とをくてめしけり
嘉祥(かしやう)三年の春れいの入らせ給ふに大后我ふかき
宮の内にありて終に君の出入せ給ふよそひ
を見ず今日出給はゞ階のもとより鳳輦にめし
てその儀式を見せ給へとのたまふ天皇御 辞退(じたい)
ふかゝりけれと大后ゆるしたまはず藤原の良房(よしふさ)