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ある時にわらぐつおほくつくり置て父母が寺
院に行ごとに必そのふるきくつをすてゝあたら
しきをなんはかせけり心をもちゆるのせちなる
おほむね此たぐひなりかれか一 族(ぞく)ならびにその里
の人々此ありさまをしたひまねぶもおほかり事
つゐに太守にきこえければ物たふでその孝をほめ
戸租丁役(こそていゑき)みなゆるされけり太守とは誰を
かいふ島原の城主 尚舎奉御(しやうしやほうきよ)源の忠房也忠房
むかし丹波の国 福智(ふくち)山をおさめ給へるころ孝