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翻刻
十四 日野(ひの)阿新(くまわう)丸
阿新丸は日野中納言 資朝(すけとも)卿の子なり後醍醐(ごだいご)天皇
鎌倉(かまくら)の北条(ほうでう)がおごりをにくませ給ひほろぼさせ
給べき御くはたてありて資朝卿とはからせ給ふ
を北条ふかくうらみたてまつりて先この卿をとらへ
佐渡(ざど)の国にながし其国しれる本間(ほんま)山 城(しろ)入道に
あづけぬ阿新年十三母と都の内をのがれて
仁和(にんわ)寺のわたりにうち忍びてあられけるが父の
卿ちかき内にうしなはれ給ひぬべしと人のいひさは