翻刻
めしたらはりうわうのきさきに
なすへしといふにしかるにちうあい
天わう九年かのえたつ【庚辰】二月六日
つくしかしゐ【香椎】の宮よおゐてほとなく
ほうきよおはんぬそのゝち神くうく
はうこうしんら【新羅】白さい【「はくさい」=百済のこと】かうらい【高麗】をうち
したかへんかためにちんせい【鎮西】へおもむ
かせ給ひしときのせいもむ【誓文】を□て
させ給ふとそきせいせられけるはねか
はくは天たう【天道】われにちからをそへて
かのいこくのてきをほろほさしめ
てわかくにをあんをんになさしめ
給へと申給ひしかはいつくよりとも
なく白はつのらうおうひとりきた
れりくはうこうとふての給はくいか
なるらう人ならんとの給へはらうしん
こたへていはくきみしんらはくさいか
うらいをうちしたかへんとおほしめし
たゝせ給ふおきなも御とも申て御
ちからになりたてまつらんとてまいり