東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 4

絵本写宝袋 9巻 7之巻 - 翻刻

絵本写宝袋 9巻 7之巻 - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】 【句点と思われる「・」を「。」にす。】 何(いつれ)の処の人といふことを知らず。宋の大中の比 京師(みやこ)に在て薬を貨(うり) 年四十余にして鬚(ひげ)眉(まゆ)なし。肌体(みうち)に㨨贅(いぼ)を生ず。馬元(ばけん)と云もの有。夏月 之(これ)に 随(したがつ)て閶闔(しやうかつ)門に出(い)ず。候(こう)池中に浴(よく)す。元 因(よつ)て臨(のぞ)み見ば。乃(すなは)ち一 ̄ツ の大蝦蟇(おほかへる)なり 元 遽(にはか)に退(しりぞ)き引く。候 浴(よく)し畢て衣を着(き)て出ければ。元 前(すゝん)で揖(いつ)す。候笑 て曰。子(なんち)適(まさ)に我を見るや。乃(いまし)元を召して酒肆(さかや)に行て飲む薬(くすり)一粒を元に 与へて曰。是を服(ふく)せば寿(ことぶき)百歳ならんと。此より後見す 後に蜀(しよく)より  来る者   市にて 薬を貨(うる)を 見る  と云     馬元 【左丁 挿絵の説明】        候(こう)先生