翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

火水風災雑輯. [2] - 翻刻

火水風災雑輯. [2] - ページ 43

ページ: 43

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大黒のつち うごかして世の 中に宝の山を 積かけねける ゆら〳〵/臺問答(ゆたりもんとう) 【一段目】 おなじ   ゆかに ゆられながら ぢしん はんとハこれいかに   〇 のじゆくをしても  いへぬしといふが        ごとし よし原を やけ原とはハこれ いかに   〇 ミんなやけても 七けんだの五けんだのと    いふがごとし ぢしんのときでもかミ なりもんとハこれいかに   〇 きなくさ くも  ないに にほう  もんと いふが  ことし ぢしんやけで まるはだかに なつたうへ こしのたれられぬ 人をたちのまんま とハこれいかに   〇 はたらいてたすかつた人を おおぼねをりといふかごとし 人のおうく とふるところを 馬ミちとハ     これいかに   〇 せうぎにも あらぬにこまかたと    いふがごごとし 【二段目】 こんどのことで むしんの文 をよこして ちしんに いつたとハ これいかに   〇 やけもせぬお客 をあつくなつてくるといふかごとし おゝきな   いへを 御小やとハ これいかに   〇 ちひさな うちでも 大やさんと いふがことし ひもとでも   なくて ぢしんやけとハ これいかに   〇 大われを   しても 小われたと  いふがごとし あをものでも ないに大ゆり〳〵 とハこれいかに   〇 さかなにも かじきの あるがごとし どろミづが わきだしても 上水とハこれ      いかに   〇 すなをふき だしてもおちや の水へんと   いふがことし ざいもくや げんきんに かねをとつて /河岸(かし)で   うるとハ    これいかに   〇 わがたてたるいへを  かりたとと    いふがことし 【三段目】 しんだ人も ないのに小つが はらとハ   これいかに   〇 くわじが  なくても ほやくと  いふがごとし ひやざけを のんでやけ ざけとハ  これいかに   〇 地しんの  いらぬまへ からのミつぶれ  るがごとし いたミも   せぬに くづればし とはこれいかに   〇 やけもせぬ     のに かぢばしといふかごとし 地がさけも  せぬ所を わり/下水(けすい)とハ   これいかに   〇 大はそん   しても とく右衛門丁と  いふがことし   大ぜいのたをれ      ものを しにんとハ   これいかに   〇 /数(す)千人の  御火けしを  御にんずといふがことし 【四段目】 つちいちりも せぬにとろ ぼふとハ これ いかに   〇 やけバの てつだいにもあらで ごまのはいといふがごとし 火をふせぐ ための  くらを ぢしんに つちを おとすとハ  これいかに   〇 いきている人でも ぼんくらといふかごとし いがまぬ いへを  三かくとハ これ  いかに   〇  地しんまへに 井戸がにごりても  きよすミ丁といふがことし りつばにそうぞく するかねもちのいへを ずふね家とハ これいかに   〇 こわれた      土蔵でも おかめだんごで  いゝくらといふがことし ゆがミもせぬに  すじかいとハ   これいかに   〇 たをれぬ所も よこ丁と いふが  ごとし 一出火口数   三十弐ヶ所 一焼場丁数   四百三十八ヶ所 一破損丁数   弐千〇百ヶ所余   小いたミの丁数所々数しれず 一大崩土蔵数  七万五千八百余   小いたミ土蔵数五万〇九百余 一けが人の数  十六万五千三百人余 一新吉原けが人 弐千九百人余 一/外科医(げかいしや)へ通ふけが人四万0百人余 御救小屋場  浅草かミ鳴門外  幸橋御門外  上野広小路  深川八幡社内  同海辺新田  本所割下水 東ゑい山御支配之分  上野御山下