翻刻
【上段】
夫人として考なきは人にあらず江戸大火
と聞くは国々親兄弟のなけきいか計り
そや是一時も早く安否をつげしらせあん
と■せへき事第一なり
頃は弘化二年巳正月十四日ひる九つ半
時頃西北風はけしく青山三すじ辺丁ゟ
出火して五十人丁御手大工丁ごんた原
青山御やしき六道の御組やしき
御はた本様多やけ夫より宮様御門
向御組やしき是ゟ麻布露土丁
谷出羽守様鍋嶋津守様此辺のこらづ
麻布百姓丁桜田丁新丁二本提い
もあらい坂日けくぼ小笠【小笠原?】様色利【毛利?】様
此辺のこらず夫より六本木京極様
【下段】
戸川様戸田様長坂下丁家残ら
づ麻布十番三田新ぼりわたより
松平中つの【中務少輔?】様ほしな様織田様
津嶋様松平加賀守様下やしき
黒田様半やけ留是より三田
三丁目のこらづ夫より三田みろく
田丁二丁目留一口は古川ゟ台丁細川
越中守様中やしきいさゝこ台丁
白根台丁夫よりしりび三田丁
三丁目ゟ九丁目まで夫より車丁
二本板高なわ台丁泉角寺【泉岳寺?】門前
高なは通りさつま様にてとまり