翻刻
夫人として孝なきは人にあらず江戸大火
と聞ては国々親兄弟のなけきいか斗り
ぞや͡是一時も早く安否をつげしらせあん
とさせへき事第一なり頃は天保十四年
十二月廿七日夜八ツ時頃西北の風はげしく
かぢばし辺より出火いたし五郎兵へ丁たゝみ丁たちうり
弓丁新肴丁弥左衛門丁こんや丁不残すきや丁
山下丁南なへ丁瀧山丁森山丁惣十郎丁内山丁
山王丁さへぎ丁かゞ丁八官丁より合丁山城丁
つくば丁佐兵へ丁丸や丁土橋にて留る又一口は竹丁
すみ丁ぐそく丁金六丁水谷丁南八丁堀あさり
かしにて留飛火木挽丁松村丁堀田様
新庄様伊達様 様半分板倉様半分
焼る一口は京橋銀座不残尾張丁竹川丁いづ
も丁新橋にて焼留る尻火にて南かぢ丁片
かは南伝馬丁鈴木丁いなば丁ときは丁柳丁にて留る