翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

火水風災雑輯. [2] - 翻刻

火水風災雑輯. [2] - ページ 68

ページ: 68

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【上段】 京都焼場方角附  条六角通宝町西入町 吉田屋官兵衛板 比ハ嘉永三戌の年四月十六日ひる九ッとき京都万寿寺通ふや町 西へ入町南がハ四軒目より出火にて新はし西南の風はげしくて 松原通へ焼ぬけ火二口になり東高せ川をこへかも川源限西の方ハ 柳馬場の裏とふりを高辻通ハ西にてとミの小路地じん迄仏光寺 通にてハ柳馬場裏通東がハ迄綾小路通にてハ富田小路西へ入町 北がハ五けん目迄 北の方ぎおん御たびの 南の方より五条大はし 手まへ迄西ハ柳馬場 東ハいつれも賀茂川 まで類焼寺町通にて名高き 寺院あまた 類焼市中 御やしき神社 多く焼同日 夜五ッ半時 やう〳〵火しづ まり諸人 安堵の思ひ をなす誠二 京都にてハ めづらしき 大火なり 京都へ縁 ある人の たよりにも ならんと 其あら ましを しるす 【下段】 頃は嘉永三年五月八日暮六時過 本四日市丁中ほどゟ出火して東風 はげしく荷いなり社やける 御納屋役所残る本材木丁 壱丁目青物店角一番四番組 中組三四六七十十六組にて消留ㇽ 此辺しり火つよく四日市通り 中ほどへやけぬけ此所十番組 中組北組五六八九十十一十三十四十六 組にて消留同所上丁迄やける 此処酒井左衛門尉様御人数二番 十番組中組八組十六組にて消留 萬丁角五番六番消留ㇽ南がハ 中ほと迄やける通壱丁目横丁 木わら店秋元但馬守様御人数 六番組消留ㇽ赤羽丁木戸ぎハ 迄やける佐内丁両かハ十番組 北組一二三四五六十一十二組にて消 留ㇽ川瀬石丁新道木戸きハ迄 平松丁木戸際酒井左衛門尉様御人数 中組五組八組消留ㇽをきな小路やける 南油丁木戸際酒井左衛門尉様秋元 但馬守様御人数二番六番組消留ㇽ 新右衛門町中ほと両かハ酒井左衛門尉様 間部下総守様秋元但馬守様五番 五七八九十十六中組消留やう〳〵にして 火しづまり夜もほの〳〵と明たり 諸人あんとの思ひをなしにける されバかゝる一小紙なれども遠国に 縁ある人々のたよりにもなり ぬべきとづふさに書あらハす ことしかり 丁数一丁巾にて凡二十丁余