翻刻
這追地震
「/魔(マ)が/飛とび吉原とゞろけ共江戸減ず
誰もまどうやさま〳〵の地々めり〳〵と
只ゆれて其物おとぞあわれなり
塔にお堂にせめてしばしハ地二留レ
見かへれバ山の木かげににげつ隠れつ
【下段】
人〳〵の姿かなしく泣く子達「こゞろ
づくしのな此夜の憂おへいつか世界も
尽るやと心一ツにさわぐやらうしや
世の中「樑にはさまれ桁にふし
ヲいてくア痛てのあなたへゆらりこ
なたへぐらりゆらりぐらり〳〵〳〵と這ま
どにひッしきくじきのちん〳〵の足拍子ハ
それで誰〳〵も心乱れて立もとならず
叫ぶ人の夫二ハ内義もしら波のこくら二
逃るがお徳也「町の惣ゆれに家根〳〵
を見わたせバ折しも東風のいとも
するどく吹まとふぐわら〳〵どつと
二