翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

火水風災雑輯. [2] - 翻刻

火水風災雑輯. [2] - ページ 82

ページ: 82

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【上段】 どれもゆれいかハおちもこそすれ一ト しほ/扨(さても)もおそろしや又ハ/程過(ほどすぎ)ずこくら に/移(うつ)る火の/早(はや)さ「ゆだん/借家(しやくや)ハあッ ちへなこッちへなあちへこちへすじり もじりてめり込ム近所の/奥蔵(おくぐら)の かぎに/路次(ろじ)といふものハ誰もしる物 をむごやの何事ぞ内も/傾(かた)ぶくぼろへ /壁(かべ)のつらや/恨(うら)めし/焼(やけ)るにやまさる見るも /魂消(たまげ)る/朝(あさ)ぼけ「一ト/夜(よ)しのげバわが/身(ミ)ハ/死(し)なじ たおれひずミし家の内死人/重(かさ)なる其むさ さめれそれハ〳〵へまこと見るやつらや 思ひ/廻(まハ)せバむざん也/野陣(のじん)に/只(たゝ)ぬれ/寝(ね)の 【下段】 /毒実(どくげ)に/早急(さつきう)のありさまハミやう火の花 ふり/楼廓金庫(ろうかくきんこ)もゆうべの/くも(くも)と/消(き)うせて もくぜんの/不足(ふそく)あまた也「せわなく/焼(やか)せ たまへや/焼亡(しようぼう)の/時節(じせつ)も/今吹(いまふく)ほどに よも/消(き)へじ「/丑寅辺(うしとらへん)の/婦廓(ふかく)もミぢん /初会(しよかい)の/花(はな)の/座二階(ざにかい)ミし〳〵大へん /異変(いへん)の/地(ぢ)しん/頭土手(かしらどて)内/田町(たまち)や/惣(そう) /田圃(たんぼ)〳〵/広原(くわうげんの)/土(つち)ミな/割(わ)レて/穴(あな)に /砂(すな)あぶれ/道(ミち)に/石(いし)まろびげにも/上(うへ)なき /国土(こくど)の/災(わざ)わひ/嘆(なげ)かぬ人こそなき時なれ やまんざい/楽(らく)とぞゆり/納(おさめ)め〳〵/治世(じせ)の /座(ざ)にこそなほりけれ