翻刻
【右丁】
莕菜(きやうさい) あさゞ《割書:和名|鈔》 はなじゆんさい
水沢中(すいたくちう)に多(おほ)し宿根(ふるね)水底(すいてい)にありて春(はる)生(せう)す
葉(は)は杜蘅(とかう)《割書:かんあ|ふひ》に似(に)て薄(うす)く茎(くき)水中に蔓延(まんゑん)し
一 節(ふし)に二三 葉(やう)対生(たいせい)し夏月(なつ)葉間(はのあいた)に五 弁(へら)の黄花(きいろのはな)
を開(ひら)き水上に出 花弁(はなへら)の辺(へん)に毛(け)あり
【左丁】
一種 しろあさゞ
総州(さうしう)の池沢(ちたく)に産(さん)す葉(は)は
水鼈(すいべつ)《割書:すつぽん|のかゝみ》の形(かたち)に似(に)て根(ね)
は泥中(でいちう)より生(せう)す夏月(なつ)葉(は)の
茎(くき)よりも花(はな)を生(せう)す五 弁(へら)白
色 鋸歯(かゝり)ありて略(ほゞ)莕菜(きやうさい)《割書:あ|さゞ》
に似(に)たり後(のち)小実(ちいさきみ)を結(むす)ふ
【版心の中央部】
蓴